一戸建て賃貸の「浄化槽」設備とは?発生する費用や管理について

浄化層

一戸建て賃貸情報のなかには、「浄化槽」と記載がある物件も存在します。

また、一戸建ての購入を検討されている場合にも、エリアによっては浄化槽が使われている物件、あるいは新規に設置する必要がある物件を目にすることもあるでしょう。

なかには、「浄化槽って何?」「管理や設置にはどのくらいの費用がかかるの?」などと気になっている方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は浄化槽の仕組みや管理方法、費用面に関する基礎知識をまとめました。

希望条件に合う一戸建て賃貸が浄化槽物件だったとき、あるいは新たに浄化槽を設置する必要が出てきた際、どのような点に注意したらよいのかを詳しく解説します。

賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、お部屋探しのご相談をLINEやチャットで24時間受け付けております。

一戸建ての賃貸物件がなかなか見つからない……という方はぜひご活用ください。

\ 一戸建ての賃貸物件を探したい /

住まいの紹介サービスとは

そもそも「浄化槽」とは?

まずは、浄化槽の仕組みや管理に関する基本情報を押さえておきましょう。

浄化槽の仕組み

浄化槽とは、「小型の汚水処理装置」のことです。水洗トイレからの汚水や台所などの生活排水を、水中の微生物の働きを利用してきれいにしてから川に流す仕組みです。

ちなみに、公共下水道が整備されている地域では浄化槽は使用されておらず、汚水は下水管を通って汚水処理場に運ばれます。そのため、浄化槽の一戸建て物件は下水管の届いていない地域にのみ見られます。

浄化槽の管理について

浄化槽は微生物の働きを利用した装置であることから、微生物が活動しやすい環境を維持することが大切です。

そこで重要となるのが定期的なメンテナンスですが、実は浄化槽の清掃や点検といった管理は「物件の居住者」に義務付けられています。

では、一戸建て賃貸物件の場合には「居住者である借主」が管理するのかというと、決してそうとは言い切れません。

浄化槽は生活する上でなくてはならない基本設備と考えられるため、むしろ貸主である大家さんが費用を負担するケースが多い印象です。

ただし、契約書類に「浄化槽の維持・管理は借主負担」と記載がある場合、さらには借主の故意や過失によって費用が発生した場合には、借主が責任を持って対応する必要があります。

のちにトラブルとならないよう、一戸建て賃貸の浄化槽物件では浄化槽に関する契約内容を事前にしっかりと確認しましょう。

\ 一戸建ての賃貸物件を探したい /

住まいの紹介サービスとは

浄化槽の設置や交換に関する3つの注意点

一戸建ての購入に伴って新たに浄化槽の設置が必要な場合、あるいはすでに設置されている浄化槽を交換する場合にはいくつかの注意点があります。

ここでは、知っておきたい主な注意点を3つピックアップしました。

1.新規設置や変更は届け出の必要がある

浄化槽を新規で設置する場合、建築確認を伴う設置であれば役所への届け出は必要ありません。

しかし、建築確認なしで設置する場合、さらにはすでに設置されている浄化槽の規模や構造に変更が生じた場合には、定められた期日内に届け出る必要があります。

また、新規に設置して使用を開始したら、使用開始日から30日以内に「使用開始報告書」を提出することも必要です。

具体的なルールは各自治体によって異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

2.浄化槽の設置には補助金が活用できる

浄化槽の新規設置や変更には高額な費用が伴いますが、自治体によっては「補助金制度」を設けている場合もあります。

補助金の額は自治体ごとに異なりますが、浄化槽のサイズによって補助額が変わるケースが多い印象です。

さらには制度内容によって支給対象要件も異なり、年度が変わるタイミングで補助額や要件が変更になる場合もあるでしょう。

ご自身が条件に当てはまるかどうかを確認し、補助金を利用したい場合には早めに申請されることをおすすめします。

3.浄化槽の設置は専門業者に依頼する必要がある

浄化槽の設置工事は、都道府県に「特例浄化槽工事業」あるいは「浄化槽工事業」の届け出をしている専門業者に依頼する必要があります。

また、工事の際には「浄化槽設備士」による実地監督が義務付けられているため、有資格者のいる業者かどうかも確認することが大切です。

こだて賃貸

浄化槽の設置や管理にかかる費用はどのくらい?

最後に、浄化槽の設置や管理に伴う費用についてご紹介します。

相場をチェックし、物件選びの参考にしましょう。

設置する際にかかる費用

浄化槽の設置や交換にかかる費用は、規模によって大きく異なります。

たとえば5人槽の場合は80万円~100万円程度、7人槽の場合は100万円~140万円程度が目安です。

仮に補助金制度を利用したとしても、5人槽の場合で60万円前後は想定しておくとよいでしょう。

維持管理にかかる費用

浄化槽は定期的な保守点検や清掃が義務付けられており、点検は年に3回以上、清掃は年に1回以上実施する必要があります。

費用は業者によってさまざまですが、年に4万円~5万円程度かかるケースが一般的です。

正しい知識を持ち、浄化槽と上手なお付き合いを

浄化槽の概要をはじめ、管理や設置に関する注意点をご紹介しました。

もしも浄化槽が設置されている一戸建て賃貸物件を希望される場合には、「管理にかかる費用は誰が負担するのか」を事前にしっかりと確認しましょう。

また、設置や交換にもさまざまな注意点があるため、ここでご紹介したポイントを押さえたうえで慎重に計画を進めることをおすすめします。

「物件情報を細かくチェックしながら条件に合う一戸建て賃貸住宅を選びたい」という方は、ぜひ「住まいの紹介サービス」にご相談ください。

経験豊富なスタッフによる親身なサポートによって、ご希望条件から探すお手伝いをいたします。

\ 一戸建ての賃貸物件を探したい /

住まいの紹介サービスとは

こだて賃貸サポートセンター