近年、住宅の屋根に太陽光発電のパネルが設置されているのをよく見かけます。
環境に優しいイメージがある太陽光発電ですが、光熱費の削減につながり余った電力を売れるのはご存じでしょうか。
この記事では、一戸建て賃貸で太陽光発電のパネルを設置できるのか、注意点を踏まえてご紹介します。
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目次
一戸建て賃貸でも太陽光発電の設置は可能?
一戸建て賃貸でも太陽光発電の設置は可能です。
ただし、大家さんの許可が必要になります。
これは、一戸建て賃貸が居住者の所有物ではなく、大家さんの所有物だからです。
一戸建て賃貸に太陽光発電を設置する場合、設置方法は2種類あります。
一つ目は屋根に工事をして取り付ける方法で、もう一つはベランダや庭に小型の太陽光発電パネルを設置する方法です。
小型のタイプであれば工事が不要な場合もありますが、太陽光発電だけで電気代を全て賄うのは難しいでしょう。
一戸建て賃貸に太陽光発電を設置するメリット
太陽光発電は「環境に優しい」「光熱費を削減できる」などのイメージがありますが、実はほかにも様々なメリットがあります。
以下では一戸建て賃貸に太陽光発電を設置するメリットを四つ見てみましょう。
光熱費の削減
一つ目のメリットは、光熱費を削減できることです。
一般的な家庭の電気代は、1年間で13万円前後といわれています。
メーカーや環境によって差はありますが、一般的な太陽光発電を設置すれば、約10年で設置費用の元を取ることが可能です。
また、IHクッキングヒーターや電気給湯器を導入しているオール電化の物件であれば、ガスを使わないため、光熱費0円を目指せます。
さらに、太陽光発電を設置すると、節電の意識が高まるといわれています。
「節電すれば余剰電力が増えて収入が増える」と思うことで、自然と節電意識が高まり、結果的に光熱費を削減し、売電できる電力が増えるためです。売電の詳細は以下で解説します。
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売電が可能
二つ目のメリットは、余った電力を売電できることです。
発電した電力は、一般的な家庭であれば約3割が自家消費され、残りの約7割は余剰電気として充電できます。
この余剰電気を売ることで売電収入として生かすことができます。
月々の電気代を削減し、さらに売電収入があれば、年間で節約できる金額はより大きくなるでしょう。
また、先述の通り太陽光発電を設置するには工事費などの初期費用がかかりますが、10年ほどで元を取れるといわれています。
緊急時に対応可能
三つ目のメリットは、停電などの緊急時に電力を使用できることです。
昼間は発電した電力が一定量以上あれば、停電している場合も炊飯器やテレビなどの家電製品を使用できます。
緊急時には、太陽光発電のパワーコンディショナを「自立運転機能」に切り替え、自立運転用コンセントに電化製品をつないで使用します。
ただし、すべての太陽光発電に自立運転機能が付いているわけではないので、製品を選ぶ際には自立運転機能が付いているか確認しておいたほうが良いでしょう。
また、夜間も電気を使う場合には蓄電池の導入をおすすめします。
住宅の断熱効果
四つ目のメリットは、太陽光発電を設置すると住宅の断熱効果が高まることです。
太陽光発電のパネルを屋根に設置すると、夏には屋根への直射日光を遮り、涼しく過ごせます。
屋根直下の部屋の室温は、太陽光発電パネルを設置していない状態と比べて2~5度下がるといわれています。
また、冬には外部への放熱を抑制し、室温を高く保つ事が可能です。
住宅の断熱効果が高まることで、エアコンの使用量が減り、さらなる節電にもつながります。
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一戸建て賃貸で太陽光発電を設置する際の注意点
太陽光発電は、光熱費削減や売電などの経済的メリットだけでなく、緊急時に電気を使用できるメリットがあることがわかりました。
しかし、一戸建て賃貸に太陽光発電を設置するときには注意点があります。
見落とすとトラブルに発展し、赤字になることもあるのでしっかり把握しておきましょう。
大家さんの許可が必要
一戸建て賃貸の所有者は居住者ではなく大家さんです。
そのため、一戸建て賃貸をリフォームや、工事するときは大家さんの許可が必要です。
太陽光発電を設置したいと思ったら、まずは大家さんに設置が可能か確認をしましょう。
また、大家さんが許可してくれても、近隣住民からNGが出る可能性があります。
太陽光発電のパネルを設置すると、景観が悪化したり反射光が隣家に射し込んだりするかもしれません。
近隣トラブルに発展する可能性もあるので、事前に相談しておいたほうが良いでしょう。
コストがかかる
太陽光発電を設置するには、初期費用とランニングコストがかかります。
太陽光発電の設置費用は、100万円ほどが目安です。
ただし、太陽光発電はメーカーによって金額が大きく異なります。
海外メーカーの製品は比較的安価な場合もあるため、初期費用は節約できるかもしれません。
また、自治体によっては太陽光発電の設置に補助金が出ることもあります。
太陽光発電は一度設置すれば30年ほど使用が可能です。
ただし、経年とともに発電効率が下がったり、パネルが破損したりします。
そのため、定期的なメンテナンスは欠かせません。
また、太陽光発電のパワーコンディショナは15年前後で交換する必要があるため、交換時には20万~30万円ほどのコストがかかると考えておいたほうが良いでしょう。
太陽光発電の設置に補助金は出る?
先述の通り、太陽光発電を設置するには、100万円前後の初期費用がかかりますが、自治体によっては補助金が出ることがあります。
たとえば、東京都では太陽光発電1kWあたり10万円の補助金が下りる「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業」を実施しています。
また、千葉県船橋市では、太陽光発電1kWあたり2万、上限10万円の補助金が下りる事業があります。
一戸建て賃貸で太陽光発電を検討する際には、自治体で補助事業をおこなっているか確認してみると良いでしょう。
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一戸建て賃貸に太陽光発電を設置すれば、庭や屋根などのスペースを有効活用できます。
光熱費を削減できたり、売電収入になったりするので、経済的なメリットは大きいでしょう。
ただし、一戸建て賃貸に太陽光発電を設置する場合は、事前に大家さんへの確認が必須です。
許可が下りるとは限らないので、よく相談するようにしましょう。
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