「生活動線がよく効率的に家事ができる」「バリアフリーで老後も安心」など、幅広い世帯にとって暮らしやすい平屋住宅。
しかし、実際に平屋住宅に住んでみると、良い点だけでなく公開するデメリットもあります。
そこで本記事は、一戸建て賃貸で平屋の物件に暮らすメリットとデメリット、そして平屋の一戸建て賃貸を選ぶときのポイントを紹介します。
「平屋住宅に憧れているけれど、自分に合うかどうかが分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
平屋とはどんな物件?
平屋とは「すべての空間がワンフロアに収まった物件」のことを指します。
階段がなく、1階のみで完結するので、広々とした空間を実現するには大きな敷地が必要です。
そのため、平屋は敷地に余裕がある郊外に建てられる傾向があります。
平屋に住むメリット
ワンフロアでフラットな設計の平屋。まずは、平屋に住むメリットを5つ紹介します。
1.生活しやすい動線設計
平屋は階段がなく、リビングや水回り、居室がすべてワンフロアに収まっているため、生活動線が効率的です。
例えば、洗濯をするにも、3階建て住宅であれば、1階で洗濯を回し、3階のバルコニーで干し、2階のリビングで畳んで、各部屋に収納する…と何度も階段を上り下りしなければいけません。
平屋であれば階段がないため、重い洗濯物を持ち運ぶのもスムーズです。
2.家族とのコミュニケーションが容易
2階建て住宅や3階建て住宅の場合、子ども部屋がリビングと異なるフロアにあり、帰宅したときに気が付かないことがあります。
そのため、特に子どもが思春期になると会話をする機会を作りにくくなります。
平屋であれば、玄関やリビング、子ども部屋など全てがワンフロアにあるため、お互いの気配を感じ取ることが可能です。
帰宅に気が付かないという心配もないので、家族のコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
3.バリアフリーなデザインが多い
若いうちは問題なくても、歳を重ねて足腰が弱まると、辛くなるのが階段です。
階段がない平屋は、段差を極力無くしたバリアフリーなデザインが多くあります。
2階建てや3階建て住宅だと、階段を使うのが億劫になり、上階が物置になるケースがよくありますが、平屋なら空間を無駄にすることなく安心して暮らすことができます。
4.屋根裏空間の活用
平屋は2階部分がないため、屋根裏空間を活用できます。
高さのある勾配天井にすれば、開放的な広々とした空間にでき、屋根裏部屋をつくれば、収納や書斎などにすることも可能です。
5.庭のある物件が多い
屋外に出やすい平屋は、庭付きの物件が多くあります。
例えば、2階にリビングがある一戸建て賃貸だと、1階の庭へ出るのは面倒になりがちです。
メンテナンスも行き届かず、雑草だらけになってしまうということもあるでしょう。
平屋であれば気軽に庭に出られるので、活用度も高くなります。
ウッドデッキを出して、子どもの水遊びやアウトドアランチを楽しむのもおすすめです。
平屋に住むデメリット
フラットな設計が魅力の平屋ですが、一方でデメリットもあります。
後悔しないために、平屋に住むデメリットをあらかじめ理解しておきましょう。
1.防犯面の不安
リビングや寝室、バスルームなど全てが1階にある平屋は、どうしても防犯面の不安があります。
1階部分の窓も多くなるので、防犯対策は必須です。
家の周りに踏むと音が出る砂利を敷いたり、割れにくい窓ガラスや防犯性の高い玄関ドアを使った物件を選ぶことで、防犯性を高めることができます。
2.水害に弱い可能性
1階に全ての空間がある平屋は、水害に弱い可能性があります。
万が一浸水被害に遭った場合、2階に避難ができないので、マンションや2階建て住宅よりもリスクは増すといえるでしょう。
平屋の一戸建て賃貸を探す際には、ハザードマップなどを確認し、水害の危険性が低いエリアから物件を探すことをおすすめします。
平屋の戸建て賃貸を選ぶ際のポイント
平屋の一戸建て賃貸は、安全で快適に暮らせるかという観点で選ぶことが大切です。
ここからは、平屋の一戸建て賃貸を選ぶ時のポイントを3つ紹介します。
1.プライバシーが確保できる環境か
リビングや寝室、水回りなど全ての空間が1階にある平屋は、周囲からの視線が届きやすく、プライバシーを守りにくいという特徴があります。
そのため、「隣家が近すぎないか」「周囲の道路はどれくらい人が通るか」という周辺の環境を確認することが大切です。
また、窓が大きくたくさんある平屋は開放的ですが、その分周囲からの視線が気になります。
平屋の一戸建て賃貸を選ぶ際には、窓の位置や大きさ、周囲からどれくらい見えるかを実際に見てみると良いでしょう。
2.空気の流れは考慮されているか
周囲の建物などの環境の影響を受けやすい平屋は、設計によっては空気の流れが悪い場合があります。
いくら窓がたくさんあっても空気の流れが考慮されていなければ、風通しは悪く、快適に暮らすことができません。
平屋で風通しがよい物件を探すなら、「1つの部屋に対になる形で2つ以上の窓が設置されているか」というポイントで見てみましょう。
3.周囲に背の高い建築物がないか
ワンフロアのみで高さがない平屋は、周囲に背の高い建築物があると、日当たりや風通しが悪くなります。
平屋の一戸建て賃貸を探す際には、周囲の建物の高さもチェックしましょう。
また、今後背の高い建物の建築予定がないかも確認しておきたいポイントです。
平屋の賃貸物件はどのくらいある?
平屋の一戸建て賃貸は、都心部では希少です。
たとえば、東京都の場合、一戸建て賃貸物件が約2,516件であるのに対し、平屋の物件はわずか95件で全体の4%ほど。
(こだて賃貸データより 令和3年3月4日時点)
郊外に行くほど平屋の一戸建て賃貸物件は増えてくるので、希望のエリアで見つからない場合は、エリアをずらして見てみるのもよいでしょう。
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階段がなく、効率的な生活動線やバリアフリーな設計が魅力の平屋一戸建て住宅。
開放的な空間で家族とのコミュニケーションも取りやすいのも平屋の特徴です。
一方、平屋は防犯面や水害に対するリスクが高いというデメリットもあります。
平屋の一戸建て賃貸を探す際には、周辺環境をよく確認することが大切です。
「平屋でのびのびと暮らしたい」とお考えなら、一戸建ての賃貸物件がおすすめです。
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