熱帯魚の飼育には水槽や水草、ヒーターなどを使って、魚にとって快適な環境の整備が必要です。
さらに賃貸住宅に住んでいる場合は、水漏れ対策や大家さんへの確認など、事前に知っておきたいポイントが多くあります。
今回は、一戸建て賃貸に大型水槽を設置する際のポイントをわかりやすく解説します。
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一戸建て賃貸で大型水槽を設置できる?
賃貸物件を探す条件として、ペットの飼育可否を検討項目に入れている方もいらっしゃるでしょう。
犬や猫のような、鳴き声を発する動物は必ずペット可の物件を探して飼う必要があります。
ペット可の物件であれば、大型水槽で熱帯魚などの飼育も可能です。
ペット不可の場合でも、騒音問題の心配がない熱帯魚などであれば、交渉次第では飼育できることもあります。
熱帯魚を飼うために必要なもの
一戸建て賃貸で熱帯魚を飼うには、次に挙げる飼育用品の準備が必要です。
- 水槽:部屋の大きさに合った水槽を選ぶ
- 砂利:快適な生活環境確保のために必要
- 水草:水中の酸素濃度を上げる
- ヒーター:魚の種類に応じて用意
- エサ:形状も考慮する
大きな水槽に憧れるかもしれませんが、水温の管理も難しくなるため、初心者は無理のない大きさから始めるのもポイントです。
砂利に棲んでいる、ろ過バクテリアが水中のアンモニアを毒性の低いものに変える役目をします。
また、酸素濃度を上げるには水草が活躍します。
水質の管理に役立つ砂利や水草は、熱帯魚の飼育に欠かせないアイテムです。
その他、魚の種類に合わせたヒーターやエサの準備も忘れないようにしましょう。
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一戸建て賃貸で大型水槽を置く際の注意点
一戸建て賃貸で大型水槽を置く場合は、次の7つの点に注意する必要があります。
- 水槽の重量と床の耐荷重の確認
- 床のカビやシミ
- 湿度や空調の管理
- 水槽の設置場所の確保
- 地震による漏水や漏電火災対策
- 水槽のポンプから発生する音への対策
- 大家さんへの確認
大型水槽を設置する際のポイントを詳しくご紹介します。
水槽の重量と床の耐荷重の確認
大型水槽の設置に移る前に、水槽の重さと床面の耐荷重の確認が欠かせない理由をご紹介します。
法律によって基準が定められている床の耐荷重は180キログラム/平方メートル以上です。
つまり180キログラム/平方メートルを超える水槽を設置してしまうと、床が抜けてしまう可能性があるため注意しましょう。
参照:国土交通省ー建築構造設計基準の資料
水槽の重量を計算する場合は、水槽台やろ過フィルター、砂利などのレイアウト用品の重さも考慮する必要があります。
水が入った水槽は、思ったよりも重くなってしまうことがあります。
ご紹介するサイズと重さを、水槽選びの参考にしてみてください。
サイズ | 重さ | |
---|---|---|
60センチメートル規格水槽 | 幅:60センチメートル 奥行き:30センチメートル 高さ:36センチメートル |
100キログラム以内(周辺機器含む) |
90センチメートル規格水槽 | 幅:90センチメートル 奥行き:45センチメートル 高さ:45センチメートル |
180キログラム以上(水槽と水のみ) |
床のカビやシミ
水槽を設置する際に気を付けておきたいのが、床に発生するカビやシミです。
水槽の掃除や水を取り替える際にこぼしてしまうと、床材にしみ込んだ水によってカビが発生してしまいます。
カビではなくても、長時間水にさらされることでシミができてしまう可能性もあるでしょう。
水の取り扱いに気をつけるのはもちろん、水槽の下にビニールシートを敷いて床へのダメージを防ぐ工夫が必要です。
湿度や空調の管理
大型の水槽を設置すると、室内に大量の水があることになるため、自然と部屋の湿度は高くなります。
湿度が高すぎるままの状態が続くと、壁紙やフローリングにカビが発生してしまう恐れがあります。
水槽の設置を検討している場合は、併せて除湿機の利用を検討するのも良いでしょう。
水槽の設置場所の確保
水槽を置く場所にも気を遣うことで、魚たちにも快適な環境を与えることができるでしょう。
水槽を設置するのに適した条件は次の5つです。
- 構造的に強度が高い場所
- 電源が近くにある
- 直射日光が当たらない
- 床面が水平である
- 水道に近い
重くなりがちな水槽は、強度の高い安全かつ水平な場所に設置すると安心です。
また、コンセントや水道が近いと日々の水槽の管理が楽になるでしょう。
直射日光は水槽の温度を変化させる要因となるばかりか、コケが増えて手入れの負担が大きくなるため、遮光カーテンをひくか日光の当たらない場所が適しています。
地震による漏水や漏電火災対策
一戸建て賃貸で水槽を設置する場合は、震災など万が一の対応も確認しておく必要があるでしょう。
地震による水漏れやヒーターの空焚きによる火災が発生し、近隣住宅に被害を出してしまった場合は、損害賠償責任を負うこととなります。
思わぬ賠償金の工面に対応するには、自賠責保険や火災保険への加入が有効です。
また、水漏れや水漏れが原因となる漏電を防ぐには、普段から次にご紹介する対策を取っておくと良いでしょう。
- 水槽に対して入れる水量に余裕を持たせる
- コンクリートパネルを水槽の下に敷く
- 水位を監視するセンサーを取り付ける
- 水槽と壁の間にすき間を確保しておく
- 水槽よりも高い位置に電源を設置する
水槽を設置する際には、責任を持って管理や対策をおこなう必要があります。
水槽のポンプから発生する音への対策
水槽から発生するポンプ音は、近隣の住宅にとっては気になる騒音になってしまう場合もあります。
音の発生をできるだけ抑えるには、次の対策が取れるでしょう。
- 水槽の壁にポンプが当たらないようにする
- ポンプの下に衝撃吸収材を敷く
- 音が静かなポンプを選ぶ
魚たちに必須なポンプであるからこそ、騒音対策もしっかりとおこないましょう。
大家さんの了承を得たか
いくらペット可の賃貸住宅であっても、水槽の設置によって水漏れや火災のトラブルが起きる可能性は拭えません。
快適な生活を送るためにも、熱帯魚を飼育する場合は大家さんに了承を得ておくのをおすすめします。
騒音対策や水漏れ対策を正しくおこなえば、賃貸住宅でも自分だけの水槽鑑賞が可能です。
一戸建て賃貸探しは、こだて賃貸にお任せ!
一戸建て賃貸で熱帯魚を飼育したいと考えている場合には、ペット飼育の可否や床の強度の確認、湿度や空調設備の導入が欠かせません。
大家さんや近隣住民とトラブルなく過ごすためにも、大型水槽を設置する前にご紹介したポイントを確認してみてください。
「こだて賃貸」では、多くの物件をご紹介しています。
新しい生活のスタートの際には、ぜひ掲載されている物件を確認してみてくださいね。
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