安全に暮らすために、火災から家族を守ることは大切です。
住宅には火災報知器の設置が義務付けられており、定期的な点検が推奨されています。
そこでこの記事では、消防点検の種類や設置が必要な箇所、どのような火災報知器の種類があるのかを解説します。
一戸建て賃貸を選ぶときにチェックしておきたいこともご紹介するので、参考にしてみてください。
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消防点検とは
消防点検とは、住宅用火災報知器がきちんと作動するかを確認するためにおこなう定期的な点検のことです。
新築住宅は2006年から、既存住宅は2008年から住宅用火災報知器の設置が義務付けられています。
築年数が10年を超えている一戸建て賃貸の場合、当初設置した火災報知器が電池切れや故障を起こしている可能性があるので、定期的な点検が大切です。
また、マンションやアパートの集合住宅オーナーや管理会社は、消防点検の結果を消防署に報告する義務があります。
一方、一戸建て住宅の場合は報告義務がないため、住人が定期的に自分で点検しましょう。
消防点検には「総合点検」と「機器点検」の2種類があります。
総合点検
総合点検とは、消防用設備を告示に定める基準に従い、作動させて総合的な機能を確認する点検のことを指します。
年に1回おこなわれます。
機器点検
機器点検とは、消防用設備が適切な場所に設置されているか、外観を見て損傷がないか、簡易操作で適切に作動するかを確認する点検です。
半年に1回おこなわれます。
火災報知器の設置が義務化された
2004年に消防法が改正され、すべての住宅に住宅用火災報知器を設置し、維持することが義務付けられました。
なぜ義務化されたのか、義務化したことによる効果を見てみましょう。
義務化の背景
火災はどのような場所でも起こる可能性がありますが、特に自宅での火災には気を付ける必要があります。
実際、火災でなくなった方の9割が住宅火災による死亡だったというデータもあります
火災の発生時間は就寝している夜間に集中している傾向があります。
そのため、火災の発生に気が付かず逃げ遅れる犠牲者が多くいました。
住宅用火災報知器を設置すれば、就寝中でも早く火災に気が付き、火が家全体にまわる前に逃げられる可能性が高くなります。
住宅用火災報知器設置の義務化は、住宅火災による犠牲者を減らすことを目的として実施されました。
義務化による被害件数の減少
消防庁によると、2017年時点の住宅用火災報知器の設置率は全国で81.7%です。
住宅用火災報知器の設置を義務化したことで、住宅火災による死者数は3分の2に減少し、焼損床面積や損害額は約半減したと分析されています。
住宅用火災報知器の設置は、住宅火災の被害を減らせるでしょう。
設置が必要な箇所
住宅用火災報知器は、家の1ヵ所に設置していれば良いわけではありません。
一戸建て住宅の場合は、リビングやダイニング、寝室の継続的に使用する個室と、キッチン、階段に設置する必要があります。
ただし、浴室やトイレ、洗面所は含みません。
なかでも欠かせないのが寝室です。
火災は就寝時間帯に発生しやすいので、気付くのが遅れると逃げ遅れてしまいます。
寝室に火災報知器が付いていれば、早期の段階で火災に気が付き、火がまわる前に逃げられる可能性が高くなるでしょう。
一戸建て賃貸を選ぶときには、必要な箇所に住宅用火災報知器が付いているかチェックしておくと安心です。
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住宅用火災報知器は3種類ある
住宅用火災報知器は大きく分けて3種類あります。
それぞれの特徴やどこに設置されるのが適しているのかを把握しておきましょう。
煙式火災報知器
煙が火災報知器に入ると音で火災を知らせるのが「煙式火災報知器」です。
火災を素早く検知して知らせるので、寝室や階段上部、キッチンに設置されます。
熱式火災報知器
火災による熱の上昇を感知して音で火災を知らせるのが「熱式火災報知器」です。
炎が上がったり、火災が進んで温度が上がったりしないと検知しないため、キッチンや車庫のように大量の煙が発生する場所に設置されます。
複合式火災報知器
火災、ガス漏れ、不完全燃焼を感知すると音で知らせるのが「複合式火災報知器」です。
設置の義務は家の持ち主にある
住宅用火災報知器を設置する義務は、家の持ち主にあります。
一戸建て賃貸の場合は、オーナーや管理会社です。
そのため、賃貸に出されている一戸建て住宅には住宅用火災報知器が設置されていなくてはいけません。
一戸建て賃貸を選ぶときには、適切な箇所に住宅用火災報知器が設置されているかをしっかり確認しましょう。
また、住宅用火災報知器は点検をしていないと、電池切れや故障によって万が一のときに作動しない可能性があります。
物件を選ぶ際は、念のため「火災報知器の点検をしているかどうか」をオーナーや管理会社へ確認することが必要です。
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火災から家族の身を守るために、すべての住宅に火災報知器の設置が義務付けられています。
ただし、必ずしも適切な箇所に設置されているかどうかはわかりません。
一戸建て賃貸を選ぶときには、寝室や階段スペースの必要な場所にきちんと設置されているかどうかを確認しましょう。
また、万が一のときに住宅用火災報知器が作動しない事態にならないよう、消防点検も大切です。
消防点検を定期的にしているかどうかをオーナーや管理会社に聞いておくと安心でしょう。
実際に住み始めたら、自分で消防点検を定期的におこなうことも大切です。
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