一戸建て住宅のなかには「オール電化」のタイプもあり、住まい選びの際に気になっている方もいるかもしれません。
ガスを使用しないことから安全面においてさまざまなメリットが見られますが、デメリットや注意点もあるため慎重に検討することが大切です。
そこで、今回はオール電化の一戸建て住宅におけるメリット・デメリットをご紹介します。
オール電化住宅が気になっている方は、この記事を参考に必要性について考えてみてはいかがでしょうか。
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目次
そもそもオール電化とは？
オール電化とは、調理設備や給湯、空調など家庭内で必要とされるすべての熱源を「電気」に統一した住宅のことです。
例として以下のような設備が備わっています。
| IHクッキングヒーター | IHと呼ばれる電磁波を活用した調理器具 |
| 電気給湯器 | ヒートポンプ技術により、空気の熱によってお湯を沸かす |
| 電気温水器 | 電力を利用してお湯を沸かす電気給湯システム |
| 蓄熱ヒーター | 電気代が割安な深夜電力を用いてヒーター内に熱を溜めておき、その熱を日中に利用する暖房システム |
| 床暖房 | 床下に熱源を設置し、電力によって床を温める暖房システム |
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オール電化の一戸建て住宅における5つのメリット
オール電化の一戸建て住宅には、主に以下のような5つのメリットがあります。
環境に優しい
オール電化の大きな魅力は、エネルギー効率が良いことです。
さらには需要が少ない深夜電力を有効活用できるシステムとなっているため、環境に対する負荷が少ない点も注目したいポイントでしょう。
キッチンの掃除がしやすい
オール家電の住宅であればIHクッキングヒーターを搭載している場合が多いため、コンロ回りの掃除に手間がかかりません。
使用後にサッと拭きやすいフラットな仕様なので、お手入れの手間を大幅に削減できます。
ガス漏れの恐れがない
オール電化はガスのように住宅内に熱源を持たないため、ガス漏れの心配がない点も大きなメリットです。
さらには燃焼を伴わないことから二酸化炭素の発生を軽減でき、小さなお子様やお年寄りにも優しいシステムとなっています。
復旧のスピードが早い
大規模災害などでガスや電気、水道などのライフラインがストップした場合、一般的には電気が最も早く復旧しやすいと言われています※。
また、オール電化の一戸建て住宅においては貯水タンク内に水やお湯を蓄えておく仕組みになっているため、災害時にはその水やお湯を利用できることも魅力的です。
※参考：大地震発生後のライフライン等の被害想定および復旧見通し｜中央区
使い方次第では光熱費を抑えられる
オール電化の一戸建て住宅でよく見られる電気給湯器や電気温水器、蓄熱ヒーターなどの設備は、割安な深夜電力によって夜の間にお湯を沸かして溜めておいたり、日中に使用する熱源を溜めておいたりすることが可能です。
そのため、なるべく日中の電力消費量をセーブすることで多くの電力を深夜料金でまかなうことができ、光熱費の削減につながります。
オール電化の一戸建て住宅における3つのデメリット
さまざまなメリットがあるオール電化住宅ですが、知っておきたいデメリットも存在します。
以下に、特に注意したい3つのポイントをピックアップしました。
停電の際は不便
オール電化の場合には、万が一停電すると調理器具や給湯、空調などあらゆる設備を利用できなくなります。
オール電化の一戸建て住宅を検討される際には、停電時の対策がどうなっているのかを事前に確認しておくと安心です。
調理器具が限られる
IHクッキングヒーターで利用できるのは、IH対応の調理器具に限定されます。
IHに対応していないものも多く見られるため、ご希望の調理器具を利用できないケースも少なくありません。
機器などの作業音
電気給湯器などのシステムは深夜から早朝にかけて稼働することから、少なからず作動音が発生することも注意したいポイントです。
場合によっては音に関して近隣とトラブルに発展する恐れもあるため、どの程度の音が出るのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
オール電化一戸建て住宅では火災が起きない？
上記でご紹介したメリット・デメリットのほかに押さえておきたい点が、オール電化の安全性についてです。
特にIHクッキングヒーターに関しては「ガスのように炎を発生させない＝火災の危険性はない」と認識されやすいですが、実はIHでも火災発生のリスクはあります。
たとえば熱した調理器具に布や紙などが触れれば引火する可能性がありますし、ヒーターの近くに金属類を放置すれば異常加熱が引き起こされる恐れもあります。
「IHなら安全」という間違った認識を持たずに、ガスコンロの場合と同様に注意しながら利用することが大切です。
オール電化一戸建て住宅の現状と今後の予測を解説
オール電化住宅は2000年頃から普及し始め、2009年頃までは右肩上がりに推移していました。しかし2011年の東日本大震災をきっかけに電力供給事情が変化し、現在はペースダウンしている状況です。
オール電化住宅の一定の需要は考えられますが、ガスや太陽光発電を併用した省エネ住宅やエネルギーを見える化したスマートハウスなど、さらに便利な住宅システムの普及が期待できるでしょう。
スマートハウスとは？代表的な設備やメリット・デメリットを解説
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オール電化のメリットとデメリットをご紹介しながら、今後の普及に関する予測についても解説しました。
オール電化住宅を希望する場合には、ここで挙げたメリットを活かすことはもちろん、デメリットを上手に回避しながらスマートな暮らしを目指しましょう。
「オール電化の一戸建て賃貸を探したい」「調理器具だけIHが良い」などこだわり条件をお持ちの方は、ぜひ「こだて賃貸」にご相談ください。
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