一戸建て賃貸の引っ越し費用には、事前に知っておかないと予想外の出費がかさむ原因となってしまう項目がいくつかあります。
一戸建て賃貸への引っ越しにかかる基本費用と、オプションで利用できる便利なサービス、新居入居の際の初期費用をご紹介します。
一戸建て賃貸への引っ越しにかかる費用とは?
一戸建ての賃貸物件に引っ越しをする場合には、メインの引っ越しそのものにかかる費用を含め、次の3つのポイントで費用が発生します。
- 前の住居の原状回復費用(前住居が賃貸の場合のみ)
- 引っ越しそのものにかかる費用
- 入居にかかる費用
それぞれの費用を詳しく解説します。
前の住居の原状回復費用
賃貸物件を退去する際には次にその部屋を利用する入居者のために、修繕・修理が必要です。
住んでいた部屋を入居前の状況に戻すのにかかる費用を、原状回復費用といいます。
賃貸物件の原状回復は主に入居者の義務とされますが、通常損耗の範囲内である傷や汚れであれば、費用負担を免れる場合もあるでしょう。
時間の経過が原因の劣化や、通常の生活のなかでできた傷などには、原状回復の責任はありません。
しかし、賃貸物件の契約時に破損や汚れに関する特約が組まれている場合は、上記の原則が当てはまらない可能性があります。
入居時には原状回復費用までしっかり確認する余裕がないかもしれませんが、重要な内容であるため忘れずにチェックしましょう。
引っ越しそのものにかかる費用の内訳
前住居への費用負担の次にかかるのは、引っ越し作業に必要な費用です。
引っ越し自体にかかる費用は、次の4つの要素に分けられます。
- 作業員の人件費
- ダンボールなどの梱包資材費
- 基本運賃
- 付帯サービス(オプション)
引っ越し費用の詳細を詳しく解説します。
作業員の人件費
作業員の人件費は、平日と休日で差があるのが一般的です。
平日と休日の作業員の人件費相場は下記のとおりです。
引っ越しの日程 | 作業員の人件費相場 |
---|---|
平日 | 約1万2千~1万3千円(作業員1人あたり) |
休日 | 約1万4千~1万5千円(作業員1人あたり) |
平日と休日の相場を確認したら、次は作業員の人数を確認します。
引っ越し当日に動員される作業員の人数がわかれば、必要になるだいたいの費用を予想できるでしょう。
配備される作業員の人数目安は、部屋のタイプからおよそ次のとおりとされています。
部屋の広さ | 必要になる作業員の目安 |
---|---|
2~3DK | 作業員3人体制 |
4DK | 作業員4人体制 |
作業員の人数は、部屋の広さだけでなく、エレベーターや階段の有無など、搬出・搬入のしやすさなどの要因も関わってきます。
作業員の人件費相場と、必要になる作業員の目安を参考に費用相場を知っておくと、業者選びの際にも安心です。
ダンボールなどの梱包資材費
引っ越しに必須のダンボールなどの梱包資材の費用は、引っ越し業者によって扱いが異なります。
なかには、梱包資材をサービスしてくれる場合もありますが、そうでなければ業者から購入するか自分たちで用意しなければなりません。
購入する場合のダンボールの費用は、一枚2百~3百円程度が相場です。
家族連れでの引っ越しとなると、一般的にダンボールが60枚程度必要になるため、自己負担の場合は1万2千~1万8千円程度かかります。
ダンボール以外の梱包資材購入にかかる目安は下記をご参照ください。
梱包資材 | 購入費用相場 |
---|---|
エアーキャップ(プチプチ) | 5千~6千円 |
ガムテープ | 3百~4百円 |
布テープ | 5百~6百円 |
ビニール紐 | 5百~6百円 |
和服収納ケース | 4百~5百円 |
ハンガーボックス | 千2百~千5百円 |
布団袋 | 6百~8百円 |
基本運賃
引っ越し運賃の決定方法には、時間制と距離制の2種類があり、荷物を運ぶのにかかった時間または引っ越し先までの距離で基本となる運賃が定められます。
それぞれの運賃決定方法の基準は次のとおりです。
- 時間制:距離が100km以内の引っ越しの場合
- 距離制:距離が100kmを超える引っ越しの場合
時間制は、一般的に4時間制と8時間制に分けられています。
4時間制は引っ越し作業が4時間以内かつ、午前から午後にまたがらない場合に適用されます。
時間制・距離制運賃の相場は下記のとおりです。
基本運賃は、荷物の運送に使われるトラックの大きさによっても変動します。
運賃決定方法 | 運賃相場 |
---|---|
時間制(4時間制) | 1万4千~2万7千円 |
時間制(8時間制) | 2万3千~4万7千円 |
距離制(100~150km) | 2万5千~6万円 |
距離制(190~200km) | 3万5千~7万1千円 |
付帯サービス(オプション)
引っ越し作業の付帯サービスとは、単純に荷物を新居に運んでもらう以外のオプションサービスを指します。
付帯サービスには、家電の取り外しや設置、小物や食器類の荷造りや荷解き、ピアノの輸送、掃除、配線などが含まれます。
特にエアコンの取り外しと新居での設置は、専門の業者でなければ取り扱いが難しいため、利用者が多い項目です。
引っ越し前に十分な準備期間が取れない場合や、人手が圧倒的に足りない場合には、付帯サービスを使えば効率的に引っ越しを進められます。
付帯サービスの費用相場は、下記を参考にしてみてください。
付帯サービス内容 | 費用相場 |
---|---|
エアコン取り外し・取り付け | 1万5千~1万8千円 |
TV・AV機器配線工事 | 6千~7千円 |
食洗機取り外し・取り付け | 1万円 |
ウォシュレット取り外し・取り付け | 1万2千円 |
ピアノ運送 | 3万~10万円 |
荷造り(小物類) | 4万5千円 |
荷解き(小物類) | 3万5千円 |
一戸建て賃貸の入居にかかる費用
一戸建て賃貸の入居時に必要な初期費用の内訳は、主に次の8項目です。
- 敷金
- 礼金
- 前家賃
- 日割り家賃
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 引っ越し費用
- 鍵交換費用
その他にも、ハウスクリーニングや害虫駆除費用が発生したり、管理会社が独自で設定している費用がかかる場合があります。
一戸建て賃貸の入居に必要な初期費用は、下記の記事で詳しくご紹介しています。
>>一戸建て賃貸の初期費用とは?相場や安く抑えるポイント、支払い方法をご紹介
その他にかかる費用
一戸建て賃貸への引っ越しにかかる費用には、その他にも新居のご近所さんへの手土産の購入や、家具や日用品の買い替え費用などがあります。
マンションやアパートではそこまで気にしていなかった近隣住民との付き合いも、一戸建て賃貸へ入居する場合には無視できません。
一戸建て賃貸に引っ越しした際の挨拶回りの基本やタイミング、持参する手土産のアイデアなどをまとめた記事も参考にしてみてください。
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一戸建て賃貸への引っ越しにかかる費用は、前住居の原状回復費用と、引っ越しそのものにかかる費用、新居の入居にかかる費用です。
ご紹介した費用相場を参考にしながら、無理のない引っ越しプランを立ててみましょう。
引っ越しに時間的余裕がない場合は、業者の付帯サービスを利用すると負担を大きく減らすことができます。
また、一戸建て賃貸ならではの挨拶回りなども事前に確認しておくと安心です。
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