家族が安心して暮らせるように、防犯対策はしっかりと行っておきたいものです。特に戸建ての場合は侵入されやすいイメージがあることから、戸建て賃貸に興味があっても防犯面に不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は戸建て賃貸の防犯対策について詳しく解説します。近年における侵入窃盗の傾向を踏まえながら、侵入されにくい物件選びのポイントやおすすめしたい防犯対策をチェックしていきましょう。
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侵入窃盗被害の傾向をチェック
具体的な防犯対策を考える前に、まずは近年における侵入窃盗被害の傾向について押さえておきましょう。
警察庁発表の統計資料によると、2018年度の侵入窃盗認知件数は62,745件でした。実は侵入窃盗被害は年々減少傾向にあり、過去最多を記録した2002年の338,294件と比べると1/5以下の件数です。
ちなみに、発生場所としては「住宅」が全体の約6割で、そのうち戸建て住宅が約4割を占めています。侵入手口としては空き巣や忍び込みがほとんどで、無施錠の窓やドアからの侵入が多い傾向が見られました。
そのような傾向を踏まえると、件数としては減少傾向にあるものの戸建てが狙われやすいことは明確です。そのため、戸建て賃貸をお探しの場合には「防犯性」に注目して選ぶとよいでしょう。
また、窓やドアの戸締りを徹底することはもちろん、侵入されにくい環境を作ることも重要なポイント。安心して暮らせる住まいを目指して、できる対策をしっかりと実施することが大切です。
防犯面から戸建て賃貸物件を選ぶ際に注目したいポイント5選
侵入されにくい環境作りのために、まずは物件を選ぶ際に注目したいポイントを5点ご紹介します。物件探しの際には必ず内見を行い、建物の中だけでなく周辺環境もチェックしておきましょう。
ポイントその1:家の周りで、日中・夜の人通りが少なくないか
人通りが少ない戸建て住宅は、狙われやすい傾向があります。そのため、できるだけ日中や夜間の両方の時間帯で物件周辺の人通りをチェックし、周りに空き地が多いなど人目につきにくい立地の物件は避けるほうがよいでしょう。
ポイントその2:物件がある地区の住民の交流があるかどうか
ご近所付き合いが盛んな地区かどうかも、防犯面で物件を選ぶポイントです。顔見知りの人が多ければ多いほど、旅行などで留守の際に気にかけてもらいやすいためです。
この点については内見の際に確認しづらいので、その地区に詳しい不動産業者に確認しておきましょう。
ポイントその3:鍵や鍵穴のタイプは古くないか
内見の際には、鍵や鍵穴のタイプもチェックしましょう。特に10年を超えるような鍵や鍵穴は防犯性が低く、ピッキングの被害に遭うリスクが高い傾向があります。
ポイントその4:家の近くに足場になるものがないか
家の近くに足場になるものがないかどうかも、事前にしっかりと確認することが大切です。たとえばベランダ周りに電柱や樹木があると、それらを伝って家に侵入される恐れがあります。
ポイントその5:家の周りに街灯があるかどうか
周辺に街灯があると、夜間の防犯効果が高まります。ただし、街灯が暗い場合や数が足りていないケースもあるため、できるだけ夜の時間帯に街灯の明るさも確認できると安心です。
自分で実践できるおすすめの防犯対策
防犯面を意識して物件を選ぶだけでなく、自身で防犯対策を行うことも重要です。ここでは、いますぐ実践できる効果的な防犯対策をピックアップしました。
人感センサーや警報ブザーをつける
不法な侵入者を追い返すためには、音や光が効果的といわれています。そこで、侵入者を感知できる「人感センサー」や「警報ブザー」などのアイテムを外構付近に設置するとよいでしょう。
鍵を二重にする
窓の上下どちらかに補助錠を取り付けるなど、鍵を二重にすることも効果的な防犯対策です。鍵が増えると侵入のハードルが上がるため、狙われにくい環境を作れます。
防犯カメラをつける
防犯カメラは、侵入被害の防止になることはもちろん、被害に遭った際の犯人特定にも役立ちます。ただし、設置の際には建物に穴を開けてケーブルを通さなければならないため、まずは不動産業者や大家さんに相談してみましょう。
カメラ付きのインターホンにする
もしもカメラなしのインターホンが設置されている場合は、不動産業者や大家さんに相談のうえでカメラ付きのタイプのインターホンに取り替えるのもおすすめです。訪問者の顔を確認できるため、不審者の侵入防止につながります。
家の周辺に砂利を敷き詰める
玄関や庭、外構周りに砂利を敷き詰めると、人が歩く際に音がすることから侵入防止効果を期待できます。通常の砂利よりもひとまわり大きい「防犯砂利」を取り入れると、より効果的に対策できるでしょう。
ホームセキュリティサービスを契約する
より大きな安心感を得たい方は、センサーが24時間365日監視してくれるホームセキュリティサービスを利用してみてはいかがでしょうか。異常を感知するとすぐにガードマンが駆けつけてくれる便利なサービスですが、工事を伴うため事前に貸主に相談してから導入しましょう。
しっかりと防犯対策をして安全な戸建て生活を
戸建て賃貸で安全に暮らすためには、「侵入されにくい環境作り」が大切です。物件選びの段階からその点を意識し、さらには防犯に効果的なアイテムを取り入れることで、忍び込む隙がない住まいにぐっと近づきます。
今回ご紹介したポイントを参考に、しっかりと防犯を意識して戸建て生活を送りましょう。
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